先日の仕入れ日記は沖縄編でした。
そこで 今回は「沖縄の器ができるまで」をご紹介します。
沖縄の器は、琉球の言葉でやちむんといいます。
やきものだからやちむん
沖縄の陶土は鉄分を多く含む為、焼くと黒っぽくなります
だから白土を薄くかけて、白化粧しその上に絵付けをします
焼くのは一度だけ
ろくろをひいて成形した器は素焼きせず、乾燥させる→白化粧→乾燥→ガラス質の釉薬をかける→乾燥→絵付けを行う→乾燥

(沖縄の日差しのもと、乾燥中の器。上の写真は白化粧をまとったもの。穏やかな時間/榮一工房にて)

(白化粧前、土の色がわかります/榮一工房)
じっくり乾燥させてから、窯詰め。ぎっしりと詰めた方が中の温度が安定するのでパズルのようにくっつくことなく、隙間なく積み上げていきます。これぞ、経験の成せる技。
そしていよいよ、1200度以上の高温で焼き上げます。
焼いた器はすぐに取り出したくなりますが、窯が冷えるまでゆっくりと冷ましていきます。

今回の仕入れでは、白化粧をするための白土と
器をつるっとさせる釉薬(基礎釉)をみせてもらった

(写真は琉天窯・・琉天窯の器は店頭販売のみです)
ほとんど同じように見えると思うが、上(白土)はファンデーションのようにさらさら
下(基礎釉)は細かな粘土のようだった
この基礎釉に色々な素材を混ぜて絵付け用の釉薬も作ることができます。
地元の稲藁や籾、サトウキビを灰にしたものや、
石灰、マンガンなど、天然の素材、鉱物、土などを独自に混ぜる。
器を作るというと、ろくろの前に座っている姿が一般的だけど、この陶土や釉薬作りなど隠れた仕事が沢山ある
釉薬も絵の具のように簡単に道具屋から買えてしまう時代ですが、
昔ながらのやちむんさー(やちむんの作り手)は天然素材を使って手作りします。
脈々と引き継がれてきた先人の知恵
手間はかかるけれど、これからも残したい仕事。
当店では、そんなやり方で作陶している「やちむんさー」の品を紹介しています。