百草陶房(むむくさとうぼう)へ初めてお邪魔したのは昨年のことでした。
見晴らし良い工房で出迎えてくれた 伊良部あゆさん。
初めての作り手に会う時には やはり緊張しますが、にこやかな笑顔に緊張もするする解けていったのを覚えています。
伊良部さんは、沖縄出身。他のお仕事をしていたそうですが 焼き物に出会い読谷村北窯 松田米司工房で修行後、2024年南城市にて独立されました。
現在は、間借りしているという工房で作陶されています。
窯も先輩陶工から譲ってもらったそうで 沖縄の「ゆいまーる」の精神を感じます。
工房からは絶景としか言いようがない景色が見えて、毎日ここでお仕事できるなんて羨ましい。作陶も捗りそうです。

丁度、お邪魔した時に 修行先の米司親方とお弟子さんたちが 近所で用事があるからと工房の様子を見にいらしていました。
自分で作ったものを こんな感じでつくっていますと見てもらっているのを横で見ていて
「親方に見てもらって 緊張するとかないのですか」と伺うと、修行時代にがんがん見てもらいダメだししてもらっているから 全く平気だと伊良部さん。自信溢れる作り手の姿でした。
伊良部さんは「釉薬の色が思うように出なくて」と、その時の気になる事を相談されていました。
親方は「心配なことがあると 心が安定しないよね」。独立後も弟子を気にかけて、自分の道を歩んでいく若手を見守る眼差しはとてもあたたかでした。
お弟子さんたちと 原料に不純物が入っているからではとお話しされていましたが、
市販の釉薬を使えばすぐに解決するけど、そういうものは使わず、昔ながらのやり方でやっぱりやりたいよねというお話しを 聞きつつ、、、
こうして伝統が 受け継がれていくのだなと思いながら 伊良部さんの伝統を守りながら自分の器をつくっていくという志しを直接垣間見ることができて嬉しくなりました。
その後、その釉薬の色も綺麗に焼き上がっています。心は安定したことでしょう。
伊良部さんの 作陶への信念に触れて ここからどんな器が生まれてくるのかなとこれからの楽しみもありつつ、今回待ちに待った入荷です!(こちらオンラインショップへの掲載はしばらくお待ちください)
